2010年2月1日月曜日

ビジネスチャンスのとらえかた―現在の事業①

私はドラッカー経営を打ち出しているわけですが、学問的なドラッカー研究動向についてはあまり把握していませんでした。

しかし、古本を検索していく中で河野大機教授(東洋大)がドラッカー理論を体系的に整理していることがわかり、ネット検索ですべての著作を入手しました。

内容を確認してみたところ、河野教授はドラッカーの主要著作をかなり詳細に分析・検討されていることが分かり、しかもそれまでの学界における研究動向もたんねんに整理されていることが分かりました。

これだけの研究成果を利用しない手もないであろうと考え、これからその内容で役に立ちそうなことを折々触れていきたいと思います。

ドラッカー経営を標榜している者として河野先生の研究を知らなかったとは実に迂闊な話でしたが、これからその遅れを取り戻そうと思います。

手始めとして、ビジネスチャンス(事業機会)についてのドラッカーの考え方を取り上げたいと思います。

ドラッカーは事業についてマーケティング的な視点が必要であると述べていました。

それは販売、一般的な市場調査・顧客調査とは観点が異なるものでした。

考察すべきであるのは

① 事業全体

② 自社の顧客・市場・製品にとらわれず、さらに広い視点からこれらのものを見る

ということでした。

そこで河野教授の区分に従い、次の観点から現在の事業機会を検討したいと思います。

1、既存の顧客
2、未知の顧客
3、非顧客
4、見落とされやすい顧客実態