2010年2月19日金曜日

成功するための卓越性

「 多くの領域において卓越することはできない。しかし成功するには、多くの領域において並み以上でなければならない。いくつかの領域において有能でなければならない。一つの領域において卓越しなければならない。」 (『創造する経営者』より)

ドラッカーの卓越性に関する記述です。

私はこの命題から、自社がたったひとつ卓越する部分は何にすべきかを考える必要を痛感しました。

卓越とは文字通り、他を圧倒的に凌駕するような能力発揮のことです。
卓越するためには、何かを選び、何かを捨てなければなりません。

では、卓越性をどのようにして知ることができるでしょうか?

ドラッカーは次のように言います。

「  上得意の顧客に対し、わが社は他社にできないどのような仕事をしているかを聞かなければならない。」(『創造する経営者』より)

実際にアンケートで聞くという方法もあります。しかし、私は顧客の観察が有効であると考えています。上得意客の反応を注意深く観察し、顧客が何を買っているか見つけだすことがよいと思います。

顧客も何を買っているかはっきりとしている場合のほうが多いと思います。顧客をよく観察し、分析し、仮説を立てて検証するという作業によって卓越性につながる強みを見つける必要があるでしょう。