2010年1月28日木曜日

ドラッカー経営の実践者―ユニクロの柳井正社長

先日、中堅ゼネコンのT社社長からユニクロの柳井正社長のインタビュー記事のコピーをいただきました。トピックな内容なので予定を変更してこちらを先にご紹介します。

週刊現代の1月30日号に掲載されていたものです。

ユニクロの柳井社長はドラッカー経営の実践者として有名ですので、言葉の端々が「ドラッカー的」です。

・われわれは「あらゆる人によいカジュアルを」という基本方針に基づいて付加価値を追求し、よい商品を適正な価格で売っている。しかし、他社は「値段の安い商品が売れる」と勘違いしている。

・もともと小売・繊維業は万年不況業種。だからわれわれは過去を否定し続けて新しい産業を作ってきた。

・ほとんどの経営者は「不況、不況」と口で言うが、常日頃から不況に陥ったらどうするかを深く考えてこなかった。

・経営者は心底「儲けたい」と強く思わなくてはならない。儲けないと社員も、株主も、取引先もみんな不幸になる。

・経営者はまず、社員にミッションとかビジョンを明確にし、進むべき方向を示し、将来実現すべき目標を掲げる必要がある。そして全社員がそれを実行するようにリーダーシップを発揮する。それが経営者の一番大きな役割。

・私が社員に「何がしたいか」を聞くことはない。「あなたは何をしなければならないのか」という。使命感を意識することが大切。

・決断とは過去を否定すること、つまり経営者自身が自らを否定することから始まる。現状維持で満足してしまったらもう終わり。

・企業というのは、自分たちで変わって未来を作らない限り生き残れない。

・変わるためには決断して行動すること。経営者が変わらないと部下も変わらない。企業が変わらなければ「死」あるのみ。死ぬこと以上のリスクは他にない。だから経営者は自らを変えなければならない。


柳井氏はドラッカーを読み込んで、それがもはや自分自身の言葉となっていますね。