2010年9月28日火曜日

書評-「マンガ 孫子・韓非子の思想」⑨

韓非子の続きです。


・大切なのは実際的効果である。救済で大事なのはタイミングだ。

・万に一つも誤りがないと知っていれば赤の他人でも信用するが、未熟であれば親子の間でも信頼しないものだ。

・何事にも前兆がある。事が起こる前に策を講じることを怠ってはならない。


・利益が転がっていれば人は気持ちの悪さも忘れてやる気を出す。

・利益を追う者は目先の利益にとらわれて争い続ける。大局を見れば真の利害関係が見えるはずだ。

・何事も事前に対策を立てておけば手の施しようのない事態を避けられるはずだ。

・智者は言葉では人を教えない。すべては「道」に任せて行う。


・世にもなれな逸材などめったにいない。国家社会の屋台骨は平凡な人々の中の賢人だ。
中堅の人材を有効に使えれば明君になれる。

・寛大にすぎると法は成り立たないし、刑罰が厳しく行われないと禁令はいきわたらない。

・法令を徹底すれば人は軽々しく法令を破らない。

・信賞必罰であれば、勇士は水火をものともせずに勇敢に戦う。

・士は自分を知る者のために死ぬ。


・情けが深すぎると寛大になりすぎ法は立ち行かない。

・君主の権勢が増すと下の者はどうしても表面取り繕う。

・君主が直接臣下と話をすれば、臣下の実力は一目瞭然となる。無能な者の入る余地はない。


・恩賞は手厚く、刑罰は重く。

・人間は利己的だ。設定した目標にまい進させるには、それが得であることを知らせることだ。

・1人の人間だけを信用し、他の意見を聞かないとたちまち愚弄される。


・寛大すぎると法は成立しない。威厳が足りないと臣下は増長する。

・君主と臣下は立場が異なり利益も違う。臣下は忠義を尽くさず自分の得になるようたくらむ。

・君主は気まぐれで一度決めたことをよく覆す。それが混乱のもととなる。