2010年6月15日火曜日

柳井正のチーム論

一人で全部の仕事がこなせるはずもない。個々人がそれぞれ得意技を持ちながら、チームで仕事をすることも重要だ。
商売の世界は凡人でも非凡な成果が得られる。それはチームの力だと思う。
                            (柳井正『一勝九敗』より)


組織で成果を上げるのはドラッカーのマネジメント論の基本です。

組織は個人の弱みを無意味なものとし、個人ではあげることのできない大きな成果を上げる最高の手段となります。


チームを組むには、まず、明確な目的や目標が必要だ。

‥ゲームに勝ち、優勝するという目的意識が重要なのだ。

‥商売でも同じで、まず目的と目標を持って、同じ方向性を目指している人たちがそのチームに入る。それが大きな前提だ。
                          (柳井正『一勝九敗』より)



これがドラッカーの言うミッション(使命)とビジョン(将来像)です。
ばらばらな個人が一体として機能するためにはどうしても必要なものです。
これを常に意識することでしか組織は機能しません。

与えられたポジションで、自分がその責任範囲を果たせるだけの能力を持たなければいけない。

お互いが分かりあっていないと、一丸となって一つのことを達成したり、ゴールにボールをけりこむこともできないし、ホームランも打てない。
会社経営にも同じことが言える。

いつもリーダーが全員の目の前にいるわけではないので、いかにも目の前にいるかのように、チームの基本方針、行動指針、戦略目標などを作って開示しておく。
こういう場合はこういうふうにして考えるのが原則ということを教え、共有しておかないとチームとしてうまく動かない。

                    (柳井正『一勝九敗』より)

どのくらいの人数からチームとしての意識が必要となるでしょうか?

私は業種別の付加価値の平均値から逆算して、製造・建設業などでは10名以上、サービス・飲食などでは5名以上からは明確にチームとしての意識が必要であると思います。

それ以下の事業規模を私は「零細企業」と定義しています。