2010年6月14日月曜日

柳井正の仕事論

毎日、同じことをやることが文化になってきてしまう。
同じことを続けると、創意工夫しなくなるし、思考が硬直化する。

自分で判断し、自分で行動することができなくなる。
自分で判断するよりも、本部の方針やマニュアルに従っていたほうが安心だ、自分は作業だけやっていればいいんだ、という感じにさえ陥ってくる。
                             (柳井正『一勝九敗』より)


これが柳井氏が考える現場の陥りやすい問題点です。

私は、ドラッカー経営の観点から、「前と何を変えましたか?」と聞くことが重要であると思います。

前と同じ仕事は価値はないわけです。変えた点は創意工夫した点です。
変えた点がないならば、前より仕事の質が落ちたということです。

ドラッカー、ヴェルディ、チャップリンはいずれも「次の仕事が最高の仕事」という考え方をしています。

それは、仕事は常にレベルを上げていくものであるという前提があって初めて言える言葉です。

この感覚を持つ人は少数派です。ドラッカーはこれを知識労働者と呼び、柳井氏はユニクロの店長こそこれであるべきだと考えています。

そして、ユニクロでこの感覚を持つ店長が10%しかいないというわけです。