2010年11月13日土曜日

閑話休題-中国事情

ご時勢がら中国への注目が集まっています。

当社の本拠地・浜松でも海外シフトの流れの中で中国のビジネス環境についての情報が入ってきます。

最近、当社社員が受講した中国ビジネスセミナーでの情報をまとめます。


・注目都市は大連。インフラが整備され、そのうち北京と3時間半で結ばれる。
・大連には日本語をしゃべれる人材が多い。日系企業への就職希望の若者が多い。

・中国はあくまで共産圏。すべては共産党次第。
・恥をかくことを嫌う国民性。自分のプライドを最重視している。

・「土産(みやげ)」の風習。意味は日本と同じだが、相手からの土産で自分の価値を知る。安価な土産は絶対にNG。
・日本に対して優越感情を持っている。日本は初戦敗戦国。中国の属国という意識。中華思想。

・中国は完全な男女平等。男尊女卑発言に注意。

・造られた半日でも。デモに参加するとお金がもらえる。
・80年代、90年代の若者には反日感情が少ない。
・反日番組いつもどこかの局でやっている。

・貧富の差が激しい。8億人が貧しく、1億人が富裕層。
・沿岸部と内陸部の格差が激しい。

・人件費が高騰中。沿岸部では軒並み10~30%上昇。
・富裕層でもプアーな消費。贅沢品は別として日用品は普通のものを使用。
・食の安全への意識は高まっており、日本のコメ10kgで3万円もする商品がよく売れている。

・大連は人口800万人。仙台より寒く、冬はマイナス20度ぐらい。
・大連には東北3省から人が集まってくる。

・大連の成長率は中国トップで15%以上。
・東北地区最大の不凍港がある。中国全体でも7番目。さらに巨大港を建設中。


・改革開放政策の最初も大連だった。


・中国人は情に厚いが、情を勝ち取るまでに時間とお金がかかる。
・拠点がないと信頼を得られない。

以上が、資料の概要です。



次にセミナーについてですが、募集30名のところ、参加申し込みが14名、実際参加者は10名でした。40-60代の男性中心で、ほとんどが経営者と思しき人たちです。

・GDP成長率10%を堅持する方向。人民元切り上げには時間がかかりそう。
・国営銀行の不良債権が増えている。原因は融資乱発。不名誉な話なので報道が少ない。
・日本企業の買収は今後も進みそう。

・オンラインビジネスは日本以上に発展している。日本企業が成功しているのは健康食品や化粧品など。

・中国から日本に送金するときの手数料が高い。香港の銀行を通すと比較的安い。
・社会保険料が高い。本人の手取り給料が1000元になるためには1700元の人件費がかかる。(会社負担500元・本人負担200元)

・治安が悪く、空き巣が多いため戸建て住宅の需要が少ない。マンションに住むのが基本。

・中国で法人を立ち上げるには専門業者に頼むべき。2-3カ月でできる。



ということです。

現在、中国に進出する計画はありませんが、ビジネス事情を知っておくことはますます重要になるでしょう。近い将来何らかのかかわりは出てくると考えています。

私は近年、2度上海に行きましたが上記の内容は半分以上知りませんでした。多面的な情報収集の必要性を感じました。

今年は、アジア圏の各国のビジネス事情をレクチャーしてくれるセミナーにも行く予定ですので、またまとめたいと思います。