2010年11月9日火曜日

週刊ダイヤモンド「みんなのドラッカー」①

週刊ダイヤモンド2010年11月6日号の特集タイトルは『みんなのドラッカー』でした。


大々的な特集でしたが、ここでは、識者のドラッカー評をまとめたいと思います。



「人の上に立つ人間には教養が求められる。経営者は幅広く深い知識と経験を備え、適切に判断・アドバイスしなければならない。だからドラッカーはマネジメントを教える上で教養も重視した。」

          山脇秀樹(ドラッカースクール学部長)




「ドラッカーは偉大なマネジメント思想家だが、他の思想家の理論も取り込みながら思想を発展させた。」⇒テイラー、メイヨー、バーナード、シュンペーター等

          ジョセフ・マチャレル (ドラッカースクール教授)





ビジョナリーカンパニーで世界的に有名なジム・コリンズのドラッカー評
  1. ドラッカーの次の言葉で進路を決めた 「君は永続する経営思想を作りたいのか?それとも永続する経営コンサルティング会社を作りたいのかね?」
  2. ドラッカーは社会を生産的にするためではなく、社会を人間的にするために書き続けた。
  3. IBMは成長したから不況期に雇用を維持したのではない。雇用を維持したからこそIBMは成長したのだ。ただし、適材適所な配置ができる完全雇用でなければ意味がない。
  コリンズはピーターの弟子といってよい人物です。


「日本でドラッカー・ブームが起きているそうですが、そこにはノスタルジアもあるでしょう。
40~50年前は経済も社会環境も今ほど複雑ではなかったからです。」

「ピーターは米国・日本の企業は中国・韓国・インドなどの隆盛を見極めるべきと言っていました。先進国は明確な目的意識を持たないとそれらの国々の後塵を拝することになるとみていました。」

「読者がうまく理解できなかったのはマネジャーは単にビジネスにかかわるだけではないということです。マネジャーはコミュニティ内の関係性をマネジメントする人間でもあります。」

「テクノロジー時代においては、個人・企業の仕事の質は前例のないタイプのものとなったので、そこに多くの投資が必要になることをピーターは見抜いていました。」

「ピーターがどうしてあれだけ幅広い知識を養ったのか見当がつきません。ただ、目についた印刷物はすべて読むという並はずれた読書家だったことは確かです。」

         ドリス・ドラッカー (ドラッカー夫人)

    一番身近な人の話は大変参考になりました。



「米国ではピーターの著作の読まれ方にはおおよそ二つのスタイルが混在している。

一つは、ピーターの哲学・考え方に心から賛同し、自らの組織で実践に移して成果を上げている人たちである。

もう一つは、あくまでイメージ作りの一環としてピーターの哲学や考え方を取り入れているというポーズをとる人たちだ。
たとえば、目先の利益を追求するために口先だけでピーターのフレーズを使う。あくなき利潤追求の方便として使っている節がある。」

       リック・ワルツマン (ドラッカー・インスティチュート・エグゼクティブ・ディレクター)


ドラッカーの言葉はウィットにとんだ警句といった色彩もあるので、確かに安直な引用がされやすい側面がありますね。