2010年10月6日水曜日

書評-「小さな会社がNo.1になれるコア・ブランド戦略」

加藤洋一『小さな会社がNo.1になれるコア・ブランド戦略」PHP、2010年  定価 1,365円



・価格競争に巻き込まれるのはブランドがないから。

・売れ行きが悪いのはブランドがないから。

・小さな会社は高付加価値型でしか生き残れない。そのためにはブランドが必要。

・長期的成功にはブランドが必要。

・小さな会社のブランド・ゴールは 「○○だったら、△△会社だよね。」 といわせること。

・小手先のテクニックに走ると底の浅さが見透かされる。

・自社のコアとギャップがあるお客様を集めてはいけない。

・自分の業界内のライバルをまねるとブランドはできない。

・大企業のブランド戦略を真似してはいけない。小さな会社は泥臭いブランド戦略をとる。

・コア・ブランド戦略の大きな流れ

 ①社長のコアを見つける
 ②コア・テクノロジー、コア・プロセスの明確化
 ③ブランディングする商品・サービスの選定
 ④商品・サービスのシュガー・コート
 ⑤ライバルの商品・サービス調査
 ⑥マーケティング施策の見直し
 ⑦ブランド浸透リサーチ
 ⑧ブランドの維持と他展開

①社長のコアを見つけて伝える。ぶれない軸を作ること。価値観を明確にする自分の棚卸をする。


②小さな会社の成功要因は、お客を集める仕組み、人材を育成する仕組み、ビジネスモデル、お金が増える財務の仕組み の4つ。  
   
*コア・テクノロジー、コア・プロセスとはドラッカーの言う「強み」のようなものらしい。

③もともと収益性の高い商品をさらに高める方向が小さな会社に向いている。小さな市場でオンリーワンとなる道を選ぶ。

④「おいしそう」と思われるようにお客様目線で考える。五感に訴える情緒的ベネフィットを打ち出すことが重要。起きた事実を少しだけ背伸びして伝えるのがコツ(ティーアップ)。最低半年に一度はティーアップすること。

⑤業界でのポジションを確認すること。検索ランク上位企業、目立つ広告媒体に登場する企業、自社が認めている企業。

⑥マーケティング活動をお客様目線で見直す。

⑦ブランドが浸透したかの調査は絶対必要。

⑧ブランド作りがうまくいったら、さらに深く掘ることと横展開を行うこと。