2010年10月12日火曜日

書評-「コトラーを読む」③

コトラーの続きです。

 

 

 
・市場を細分化した後は、他社より優位性を発揮できる場所(ポジション)を決める。
 -競争優位のためのポジショニング-

 
・他社にない魅力を生み、他社に対して優位に立てるかを考える。

 

 
・競争優位性を考える基準

  • 重要度
  • 他社・他社製品との違い
  • 優位度
  • 伝達力
  • 先取り性
  • 入手できる度合い
  • 収益性

 顧客の便益(ベネフィット)と価格の関係でみる成功するポジションは5つ。

 ベネフィット大・高価格 ‥イメージの優位性がポイント。高級ブランドが好例
 ベネフィット大・同価格 ‥自社だけのベネフィット創出がポイント。デジタル家電業界が好例
 ベネフィット同・低価格 ‥ひと手間かけておく。ブックオフが好例
 ベネフィット小・低価格 ‥無駄を削り価格を安くする。
 ベネフィット大・低価格 ‥一見難しそうだが可能。書籍を紙ではなく電子ファイルで販売する等


・新製品の成功率は日本も欧米も約20%程度


・新製品の成功率を上げる条件

  • 製品が高品質
  • 顧客にとって利用価値が高い
  • 新しいブランド価値を提供
  • 製品コンセプトが明確
  • 社内の協力が得られている
  • 新製品開発の社内プロセスが円滑
  • 市場と顧客を十分理解している
  • 他社にない優れた価値を提供

・現代は顧客に答えを聞こうとしても、顧客は答えを持っていない時代。顧客を観察する力を育て、仮説を立てること。

・定量調査は過去は知ることができるが、未来は教えてくれない。


コンセプトとは、製品のアイディアを顧客が理解できる言葉で説明したもの。


(つづく)