続きです。
利益偏重経営の4つのウソ
ウソ① 利益確保こそ企業存続の条件 →ホント:縮小に均衡なし、衰退の始まり
事業が伸び悩む企業は縮小均衡に走りがち。単なるコスト削減や他社の物まねでは新規事業を展開する余裕もなく、新たな市場開拓もままならない。これでは均衡どころか衰退の一途。
ウソ② ニッチ市場を狙え →ホント:ニッチ市場こそ優勝劣敗の厳しい市場
ニッチ市場でトップシェアを狙えるのは優れた中核技術を持つ企業に限られる。市場がニッチであるほど負けると危険。「優れた技術でオンリーワン企業」というのは結果論だ。やはり目指すはナンバーワン。
ウソ③ 高付加価値が利益の源泉 →ホント:高付加価値だけではもうからない
海外市場では「高機能」「品質重視」だけではビジネスの規模は限られる。富裕層ではなくボリュームゾーンを狙うのがよい。
ウソ④ 海外市場は利益重視 →ホント:成長市場ではシェアを優先
特に成長を見込める新興市場ではまず売り上げ確保にまい進するのがグローバル企業だ。
(浅沼 宏和)