2011年4月23日土曜日

情実となれ合い

人に合わせて仕事を構築するならば、組織は情実となれ合いに向かう。

しかし、情実やなれ合いの余裕はない。

組織は公平さと非属人的な公正さを必要とする。

                   『経営者の条件』より



組織の多様性の別の側面です。

仕事が客観的に構築することで、そこに不明朗な点を介入させないということです。


ただし、ドラッカーは人に仕事を合わせることを例外的に認めています。

その場合であっても


‥しかし、これらは例外である。
 
尋常ならざる卓越した能力をもって行う例外的な能力の人についてだけ認められるものである。


                       『経営者の条件』より


異能の人を遇するにはそれなりの異例の態勢が必要であろうということです。

「異能」とは、大きな成果を上げる能力であり、かつ、その人しか持ち合わせていないというレベルのものです。

たいていはそうではないので、仕事を中心に据えるわけです。



(浅沼 宏和)