2011年8月21日日曜日

事業の定義の陳腐化

『マネジメント』の記述です。

成功は常に、その成功をもたらした行動を陳腐化する。 新しい現実をつくりだす。 新しい問題を作り出す。

「そうして幸せに暮らしました」で終わるのは、おとぎ話だけである。


‥‥しかし、成功しているときに自らの事業を問わないマネジメントは、つまりところ傲慢であって、怠慢である。成功が失意に終わる日は近い。


‥‥マネジメントたる者は、当初目標としていたものが達成された時こそ、「われわれの事業は何か」を問わなければならない。

それがマネジメントの責任というものである。

この責任を無視するならば転落あるのみである。



ドラッカーは、成功した人はついおごりがちになり、足元に忍び寄る危機に気がつかないと指摘しています。

これは人間の心理からしていた仕方のない部分です。

しかし、わが国には幸いなことに「驕る平家は久しからず」という誰もが知る教訓があります。

古い昔よりドラッカー的な教訓があるのですから生かさなければいけませんね。


(浅沼宏和)