2011年6月27日月曜日

ディズニーの教訓-規則よりも理念で動く

引き続いて日経ビジネス2011.6.27号の特集です。

ディズニー(オリエンタルランド)では規則よりも理念でアルバイト社員を動かす方法をとっています。


・オリエンタルランドでは全従業員に「Tips on Magic(魔法のコツ)」と書いた小冊子が配布されている。アルバイト(キャストと呼ばれる)にも配られる。
・冊子に書かれているのはマニュアルではなくディズニーの歴史・世界観・哲学・経営理念といった抽象的なもの。

・例:園内でごみ掃除をしているキャストに「何をしているか?」と聞くと、「夢のかけらを集めています」と答えが返ってきた。これはキャストが自主的に考えて答えたもの。このような例が多数ある。

・世界観を醸し出すためにキャストの1人1人が機転を利かせている。


・オリエンタルランド独自の理念「SCSE」。Safety(安全)・Courtesy(礼儀正しさ)・Show(ショー)・Efficieny(効率)の4つの重視を表明。優先度はその並び順。

・3月11日の大震災の日にディズニーでは2万人が帰宅困難となった。キャストの多くはその場に残り、食料・防寒具を笑顔で配って歩いていた。これも自主的取り組み。


理念や哲学を身につけ、共有してさえいれば、指示を待たずに判断できる。



(浅沼 宏和)