企業は一定の規模を下回ると限界的存在となります。
そして、その最下限である零細企業について2回にわたって検討してきました。
基準は以下の2点でした。
①社員数10名以下の企業(飲食・サービス業等は5人以下)
②売上高1億円以下の企業(飲食・サービス業等は5千万円以下)
これに該当する企業は零細企業であり、その経営は実質的に個人事業であると見たほうが判断を誤らないのではないかと思います。
ちなみに中小企業基本法の定義を見ると、おおむね20人(商業またはサービス業に属する事業を主たる事業として営むものについては、5人)以下の事業者が「小規模事業者」となっています。
私があえて10人以下に基準を緩めた理由は、黒字企業の中には10人台であっても高付加価値を付けている場合が見受けられるためです。
さて、零細企業より上の規模を中小企業とみるわけですが、このサイズになってくると経営の実質的な内容によって限界的存在を検討していく必要があるわけです。
それについては、また機会を改めて検討したいと思います。