2009年12月3日木曜日
当社セミナー開催
テーマは私が書いた雑誌記事をもとにしたものです。
環境整備は気楽に聞けるものですが、コスト管理は濃い内容ですから概略にとどめました。
その点は無料セミナーの限界であると思います。
概要紹介を無料セミナーの役割とし、詳細な内容は有料セミナーで行うように明確化していきたいと思います。
コスト管理については、現場社員の目線と経営者目線の違いがポイントです。
現場社員のコスト管理は細かい節約やちょっとした改善といったものです。
しかし、経営者の場合はコストとは「資源の投入である」という自覚を持つことが大切です。
そして、投入資源に対してどれだけ大きな成果を上げることができたかを管理していくわけです。
これをドラッカーは「コスト管理の要諦は対業績比にある」と表現しています。
業界別に、黒字企業の社員数と一人当たり粗利益額の相関関係をグラフ化してみると、それぞれ非常に特徴があることがわかります。
一般的に言うと、製造業、建設業、卸売業は一人当たりの付加価値が高くなります。小売業、運輸業などは中程度の付加価値です。しかし、飲食業、サービス業などは付加価値がこれらの業種と比べるとかなり低くなります。
一人当たり粗利益額が高い業種がえらく、低い業種がだめというわけではありません。巨大な設備が必要な業種は付加価値の高さが必要です。また水準の高い社員の存在が不可欠な業種では人件費の額も高くなります。一人当たり粗利益額は個々の業種の特性を加味して考えてみなければなりません。
さて、一人当たり粗利益額によって自社の現状が明らかになってからがコスト管理の本題になるわけです。
詳細は今後、『TMAレポート』としてHP上で閲覧できるようにしますので、またご覧いただければと思います。