杭州までは新幹線で移動しました。日本の新幹線とほぼ同じ乗り心地です。電車が杭州に到着するまでの間に次々と巨大な町を通過し、中国の経済発展がかなり広域にわたっていることを実感しました。
日本の在来線といった感じの走りでした。
杭州は西湖の美しい景色で有名です。お昼は静岡県から進出しているなすびグループの日本料理店で食べましたが、味は日本と全く同じでした。しかし現地の人にとってはかなりの高級店になります。客層も日本人が6割で、あとは現地富裕層であるようでした。
その後、バスで1時間ほど走ったところにある杭州鉄鋼集団を見学しました。
そこは街自体が鉄工所となっており、学校・病院・消防・警察なども鉄工所が持っているというスケールでした。工場には貨物列車の線路が引き込まれており、工場から直接中国全土に製品を輸送することが可能となっています。
鉄鋼集団の売上高は400億元(日本円で約6000億円)、従業員数2万人です。聞くところによると鉄工所としては「中小企業」なのだそうです。
しかし、工場は巨大で中で野球の試合を二つ同時におこなえそうなほどの広さがありました。最初に見学した建物では真っ赤に焼けた鋼材がどんどん製品になり、巨大クレーンが次々とつるして運ぶさまは圧巻でした。
さらに移動して、次の工場では電炉のオペレーションルームに入ることができました。しかし、ここは企業秘密が多いということで写真撮影はできませんでした。
鉄工所も外国企業とだけではなく国営企業同士の競争も激しいのだそうです。
オペレーションルームの向こうでは真っ赤に溶けた鉄鋼がまじかに見られすごい迫力です。
ここで気がついたのはこの工場はISO9001を取得しており、壁に5Sのルールが書かれた大きなパネルが掲げられていたことです。
オペレーションルームの5Sには13の原則があり、それぞれの原則が守られているかをチェックするサイクルまで書かれていました。
実際、オペレーションルームだけではなく、工場全体もかなりきれいな状態を保っていました。
その後、オフィスエリアに移動して工場長の話を聞くことができました。