2010年5月21日金曜日

上海旅行②


上海に前回来たのは2008年12月でした。


私は学生時代の1986年にも上海に来ていたので、その時からの変貌ぶりには茫然とするものがありました。特に浦東地区には森ビルを中心にいくつもの高層ビルが立ち並び、香港やNYに迫るほどの印象を受けました。

その頃、上海万博に備えて建築ラッシュが始まっていました。ちょうどリーマンショックの直後でしたが市内では100Mごとに建築現場があり、1Kmに一つは大規模な整備が行われているという印象でした。

それがわずか1年余りでほとんど完成していたようで、市内の印象がさらに大きく変化していました。
こぎれいでおしゃれな大都会という印象がより強くなっていました。


今回感じたのはその都会ぶりというよりは「変化率」の大きさです。これほど急速に変化し続ける中国の底知れない成長力は、頭ではわかってはいましたが生で見てみると空恐ろしさを感じました。
マスコミ報道で言われていたように高速道路のライトアップが無駄であるとか、貧しい住宅街をキレイな塀で囲い込んでいるという話は本当で、街を車で普通に走っているとあちらこちらでそれを見ることができるわけです。

しかし、そうしたことを臆面もなく実行できる中国政府の強さは、日本政府と比べてみると特に際立つように思われます。


問題点は多々あるのでしょうが、強いリーダーシップを持つ中国は間違いなく強国への道を歩くのでしょうし、日本は好むと好まざるとにかかわらず「強い中国」に注目しなければならないと痛感した次第です。