当社ではお客様に毎月「ビジネスワンポイント」というポスターをお渡ししています。
ちょっとした格言やいい言葉が書いてあり、結構ためになります。
今月号に書いてあったもので二つほど実例を挙げたいと思います。
テーマは 「気をつけたい社外でのバッドマナー」 というものでした。
一つ目 『大声で取引先のうわさ話』
大声で取引先の個人名を出して噂話。壁に耳あり障子に目あり。
当社の事例をあげます。
10年以上前ですが、当社に入社直後のパートの女性が、行きつけの居酒屋さんの大将に仕事で知った顧客の会社の内容を漏らすということがありました。
ウソのような話ですが、その大将は女性が秘密を漏らした会社経営者の身内だったのです。その話を大将から聞いた顧客企業は当然当社にクレームをつけてきました。
その後当社も大慌てで対応することとなりました。
当社の教育不足を痛感した事例です。
こうした事態を予防するために会社の飲み会は壁で仕切られた個室のある店でしかやらないという顧客企業もあります。
地方ですとそれぐらい気を配る必要があるのかもしれません。
二つ目 『社用車で乱暴運転・違法駐車』
社名入りの車なので逆宣伝効果抜群
先日街で見かけた事例をあげます。
道路の交差点で右折して対向車線を横切ろうとした大型車両(クレーン車)に、対向車線を走ってきたトラックが接触するという現場にでくわしました。
私のすぐ横で起きた事故なので顛末を良く見ていたのですが、原因は対向車線を走っていたトラックのスピード違反と信号無視でした。
しかし、接触した瞬間、トラックに乗っていた二人の若い男性が窓から脅すような口調で大型車両に罵声を浴びせかけ、乱暴な運転で大型車両を追い回し始めました。
私が見たのはここまでなのですが、その車両にはしっかりと地元で名の知れた会社の社名がしっかりと書かれていました。
もちろんその事故を見ていたのは私だけではありません。その場にいた通行人全員がその会社の若い社員の暴言を耳にしたわけです。
私はその会社の教育訓練レベルを疑ってしまいましたが、おそらく目撃者全員がそう思ったことでしょう。
こうした事例はいずれもビジネスパーソンとしての心構えの悪さの表れです。
この手の失策は取り返しにくいので、十分気をつけないといけませんね。
しかし、ドラッカーは「真摯さ」は教育ではどうにもならないと言っていますので、なかなか難しいことなのかもしれません。