孫子編の続きです。
≪兵勢編≫
・大部隊を小部隊のように管理する。これは編成の問題である。
・大部隊を小部隊のように指揮する。これは号令の問題である。
・敵の攻撃にさらされても不敗である。これは奇と正の運用にかかっている。
・戦いは正攻法で行うのが原則である。
・そして戦況の変化に応じた奇策によって勝利をおさめる。
・戦いの基本は正と奇の二種にすぎない。しかし、組み合わせは無限に変化する。
・戦上手の戦い方は引き絞った弓のように勢いがあり、ばねをはじいたように素早い。
・戦上手は大勢の中で戦い、個々の兵士の失敗を追及しない。
・適材適所の人選で戦いに有利な状況を作る。
・優れた将軍の作り出す勢いは防ぎようがない。
≪虚実編≫
・敵より先に戦場に到着すればイニシアチブがとれる。
・戦上手は常に戦いのイニシアチブをとり続ける。
・味方は集中し、敵は分散させる。
・戦いの法則は実を避けて虚をうつことだ。敵情の変化に順応できれば勝利できる。
・兵法に一定の法則はない。戦いに決まった型はない。実を避けて虚を突き、正と奇を組み合わせて勝利する。
≪軍争編≫
・戦いとは戦場において敵と有利な条件を争うものである。
・機先を制し合う局面では有利な面も危険な面もある。
・軍が補給部隊とともに行動すると機動性がなくなる。離れて行動すると物資を奪われるリスクがある。
・軽装備で軍の速度を上げると精鋭だけが戦場に到着し、弱兵は落後するため戦力が10分の1になる。
・諸侯の狙いを見極めずに同盟を組むのは危険である。
・山林、沼沢などの地形を知らずに行軍してはならない。
・地元の道案内を見つけなければ地の利を得られない。
・敵を欺くことで勝利できる。有利かどうか見極めて行動し、状況変化に合わせて兵力の集中と分散を決める。
・風林火山
・『風』 行動するときは疾風のように
・『林』 静止するときは林のように静まり返る。
・『火』 攻撃するときは火のように激しく
・『山』 防御するときは山のように微動だにしない。
(つづく)