三人の石工の話はドラッカー経営ではとてもよく引用されます。
1人目は「石を積んでいる」と答え、2人目は「国一番の石工の仕事をしている」と答え、3人目が「大聖堂を立てている」と答えるという話です。
これはバリエーションが色々あり、古代エジプトでピラミッドを作る話や古代ローマの城壁建築の話になったりします。
最近、また別のバージョンを見つけたのでご紹介しておきます。
大工たちがカンナで木を削っていました。
若い新人に「あなたは何をしているのですか?」と聞くと
「木を削っています。」 と答えます。
次に先輩職人に聞くと
「柱を作っているんです。」 と答えます。
次にベテラン職人に聞くと
「家を建てているんです。」 と答えます。
最後に棟梁に聞くと
「家族の楽しい団欒の場を作っているんですよ。」 と答えました。
このバージョンでは登場人物が4人に増えています。
棟梁は建物の果たす目的を意識しているということになりますが、古代ローマ・ヴァージョンでは城壁づくりを「町を守る仕事をしています。」と答えることになっています。
4人のほうがよりわかりやすいですが、3人のほうが味わい深いように思えます。