2010年8月5日木曜日

成果についての考え方

ドラッカーの成果の考えは明確ではありませんので、『プロフェッショナルの条件』の中から関連する記述を抜粋してみましょう。


・ものごとをなすべき者の仕事は成果を上げること。しかし、成果を上げている者は少ない。
・肉体労働者は能率を上げればよい。知識労働者は組織の目的に貢献して初めて成果を上げることができる。

・知識労働者は成果を上げるべく自らをマネジメントしなければならない。
・ものごとをなすべき者はエグゼクティブである。現代社会ではすべての者がエグゼクティブである。

・エグゼクティブは自らの貢献について責任を負わなければならない。
・ゲリラ戦では全員がエグゼクティブである。

・知識労働は量やコストによって規定されない。成果によって規定される。部下の数や管理的仕事の多さは基準とならない。

・仕事や成果を大幅に改善するための唯一の方法は、成果を上げるための能力を向上させることである。

・成果を上げることは一つの習慣である。習慣的な能力の積み重ねである。

・成果を上げるには貢献に焦点を合わせなければならない。貢献に焦点を合わせることで、組織全体の成果に注意を向けるようになる。



こうしたことから私は経営者・管理者レベルの成果の「見える化」の問題を色々と考えています。

ごく単純な話としては、成果があがったらスケジュール帳に★をつけていくという方法が良いと考えています。最高の成果なら★★★をつけます。

ちなみに、私は7月中の成果は全部で43ありました。三ツ星が1、二つ星が11、一つ星が31でした。


この場合、成果とは顧客もしくは当社のイメージにプラスに寄与する出来事と定義しています。
3つ星は新規の仕事の受注ないしそれに準ずる価値の創出です。

このようにするとカウントできますし、スケジュール帳の午前・午後単位の効率性評価と合わせると、次月以降の改善点が浮かび上がってきます。


このテクニックは「習慣的な能力の積み重ね」というドラッカーの考えに合致していると思います。