産・学・公が連携して新ビジネス創出を目指している「伝統産業と先端産業の融合化研究会」の発表によると、伝統産業で生き残っている中小企業には次のような特徴があるそうです。
1、異業種の知恵を融合させて新製品の開発に挑戦している
2、異分野市場からの依頼にいつでも応えられる準備をしている
3、大学・研究機関との付き合いをこまめに行い、新しい技術に関する情報収集・共同研究をする
4、「ものづくり」の基礎としての「ひとづくり」を行っている
これらはドラッカーの経営論で言うところの、知識や卓越性の創出にかかわる問題です。
知識と卓越性は「強み」から出発します。
そして強みとは「今できることを全部やる」ことで見つけるのが基本です。
今日できることを全部やる。これ以上ほんのわずかな上積みもできないほどやりつくす。時間を有効活用する。
このような真摯さが前提となってこそ、強みを見つけることができ、それが卓越性へとつながっていきます。
(浅沼宏和)