成果をあげる5つの習慣の最後が意思決定です。
本書では戦略的意思決定と、真因をつぶすような根本的問題解決が取り扱われています。
・大きな成功を収めるのは既存の製品ラインで新製品を出す企業ではない。技術・事業のイノベーションを目指す企業である。
・意思決定はエグゼクティブ特有の仕事。
・組織の業績に重大な影響を及ぼすような意思決定を期待されている者はエグゼクティブ。
・エグゼクティブは体系的プロセスとしての意思決定を行わねばならない。
・成果をあげるには意思決定の数を多くしてはならない。重要な意思決定に集中しなければならない。
・個々の問題ではなく根本的なことについて考えなければならない。
・決定プロセスで最も時間がかかるのは、決定そのものではなく実施に移す段階である。
・決定は実務レベルにおろさない限り決定とは言えず、よき意図にすぎない。
・意思決定で行うべき5つのこと
①問題の多くは原則についての決定を通してのみ解決できる。
②問題への答えが満たすべき必要条件を明確にする必要がある。
③妥協を考える前に、正しい答え、すなわち必要条件を満たす答えの検討が必要。
④決定に基づく行動を決定そのものの中に組み込む。
⑤決定の適切さを検証するためのフィードバックを行う。
次回以降、5つのことを詳論します。
(浅沼宏和)