経営環境の変化(2035年まで続くトレンド)についてTKC全国会のまとめたものを情報提供します。
元ネタは吉本興業元常務・木村政雄氏の講演資料のようですが、頭の整理になると思います。
高度経済成長時代(1955-2000)‥‥かつての経営環境
・物価、企業数、売上、所得等、全国民がほぼ一律に15倍になった(45年間で)。
・営業、技術等の経営管理面での多少の弱点は経済成長がカバーした。
・大量生産、大量消費時代⇒仕事があるのは当たり前で「どうこなすか?」が課題だった。
・所属組織による団体行動、団体責任型に当てはまるような経営が求められた。*業界秩序重視
・『地域NO.1戦略』がうまくいった。同業者・地域の中で1番であることが重要だった。
・中の上を目指せばよかった。⇒「仲間と比べてちょっとうまくやる」
競合経済時代(2001-2035)‥‥今後直面する経営環境
・努力しているか否かで二極分化する。物価・所得等は平均2倍程度(廃業があるので企業数は2倍にならない)
・競争激化により弱い分野から問題点が次々と露呈する。
・多品種少量生産時代⇒「どうやって自分の仕事を創るか?」
・自己判断による単独行動・自己責任が基本。個性や特徴を尊重する経営。
・『オンリー1戦略』が重要。お客さまにとってかけがえのない存在になる。
・特徴を出すこと。他とは違う自分(自社)の特徴を強調する。
すでにこれらのことは十分知られています。しかし、実際に高度経済成長時代の行動様式を完全に切り替えることが出来ている企業やビジネスパーソンは多数派になっていないでしょう。
結局、経営について相当深く考えないといけない時代になったということです。
こうした話を知識として知っていても意味はありません。どう実践するのかがすべてでしょう。
ドラッカー経営の本質は、徹底的に考えて実践することですから。
(浅沼宏和)