成果をあげる能力の3つめは「強み」です。
・優れた人事は人の強みを生かす。弱みからは何も生まれない。
・組織は人の弱みを克服できない。しかし、人の弱みを意味のないものにできる。
・大きな強みを持つ人は、ほとんど常に大きな弱みを持つ。
・人に成果をあげさせるには「自分とうまくやっているか」と考えてはならない。「どんな貢献ができるか」を問わねばならない。
・人の卓越性は一つの分野、あるいはわずかの分野において実現されるのみである。
・人と強みを探し、その強みを生かそうとしないなら、できないこと、欠陥、弱み、障害だけを手にすることになる。
・強みを生かすとは成果を要求すること。何ができるかを最初に問わねば、期待しうる貢献よりはるか低い水準で我慢せざるを得ない。
・仕事は客観的に設計しなければならない。人の個性ではなく、なすべき仕事によって設計しなければならない。
・組織における多様性を確保するには人間関係を人ではなく仕事を中心に構築しなければならない。
強みを生かすことと、得意なことを好きなようにやらせることとは意味が違います。強みを生かしてもらう以上、並より優れた成果を求めなければなりません。
好きなようにやらせて成果が上がらなければ、そのやり方は強みを生かしてるとは言えず、間違っていると判断します。
(浅沼宏和)