2010年12月23日木曜日

『実践する経営者』②

成長戦略についてです。


・最小限の成長目標を知らない限り成長のための方策を持つことはできない。成長も起きない。

・何を捨てるか決める。


・成長戦略の基本は機会に備えて資源を自由にしておくこと。

・今日最も成功している製品は明日には最も早く陳腐化する。

・成長戦略は集中を要求する。


・成長戦略の最大の失敗はあまりに多くの分野で成長しようとすることにある。

・成長戦略は機会のあるところに的を絞らなければならない。自らの強みが異常なほど大きな成果を生む分野に集中しなければならない。


・強みを予想される変化に適用する。機会とは外に横たわっている者ではなく、経営者が作り出すもの。


・量の増大は成長ではない。質の分析が必要。量の増大の多くは幻想。

・資源の生産性を向上させず低下もさせない量の増大は脂肪太りの恐れがある。


・ゼロ成長時代こそ本当の成長時代。この時代の成長の多くは新しい舞台で起こっている。

・成長戦略を持たないことは馬鹿げている。しかし、多くの会社のようにかつての成長時代の延長として計画を立てることは一層馬鹿げている。


・成長は新たな資金を必要とする。キャッシュフローマネジメントが必要。急速に成長しているときの利益は会計上の幻にすぎない。

・成長企業は少なくとも2、3年後の財務構造と資金調達先を予定しておかなければならない。

・成長とは質的な変化であり量の増大ではない。新しいものを生むことである。


・会計数値以外の情報、すなわち会社の外、特に市場で起こっていることについての情報が必要。

・成長を欲するならば技術・製品・市場を集中させなければならない。成長するということは並々ならぬエネルギーを要求する。

・中小企業は通常チームとしての経営陣に恵まれない。


低成長時代であるからこそ、組織としてどのような成長を望むのかを決めなければならないということであると思います。

ドラッカーいわく 「運で事業は作れない」