続きです。ドラッカーの独特のコスト管理論です。
・コスト管理の最も効果的な方法は業績を上げるものに資源を集中することである。
・問題はコストの絶対額ではなく対業績比である。いかに低コストで効率的でも業績を上げないならば浪費にすぎない。
・機会の最大限の開拓こそコストあたりの業績比をあげ、コスト管理と低コストを実現する王道。
・いかなる労力も無駄にすることなくマネジメントすることはできない。
・コスト管理は最大のコストに集中する。
・コストはその種類によって管理する。
・コスト削減の最も効果的な方法はその活動自体をやめること。コストの一部削減が効果的であることは稀。
・企業の現実を理解するには、成果をもたらす領域すべてを視野に入れる。
・コストは一つの体系。全体の流れの中で理解する。
・生産的コストはコストとして管理してはならない。機会に資源を集中することによる管理が必要。必要なのは成果管理。
・補助的コストは必要最小限度の原則に従う。
・何の成果もあげずに時間・資金・人間を使っているのは浪費的コスト。これこそ真のコストセンター。
・顧客が事業である。
・企業を外部からみる。それには体系的な作業が必要である。
・事業とは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセス。事業の目的は顧客の創造である。
・メーカーからみると同じ市場・同じ種類の商品であるのに、顧客にとっては無関係の市場・異なる種類の満足と価値ある商品に見える場合がある。