2010年12月9日木曜日

組織が成果を上げる方法-ドラッカー流の経営戦略論

昨日、当社の年末恒例行事であるセミナーが開催されました。

テーマは「経営者のためのドラッカー講座」です。


セミナーではドラッカーの経営論について

組織・個人が成果を上げる方法 

と理解し、それぞれの成果の上がる仕組みについて骨子の報告をさせていただきました。

まず、組織、特に企業が成果を上げる仕組みについてです。



企業の目的の定義は一つしかない。顧客の創造である。  (ドラッカー)

利益はアクションとしての顧客創造活動の適切さを測定する指標と位置づけられます。

顧客創造の成功は利益の3つの領域のバランスがとれていることと同義です。その3つとは

①市場・顧客(ニーズ・期待)、②商品・サービス(効用・価値)、そして②から①に価値を届ける役割を果たす③流通チャネル です。

この成果の3領域は、ヒト・モノ・カネの経営資源投入を成果に向けて最大限に活用する経営プロセスの『生産性』によって支えられます。

また、成果の3領域のバランスを取るための重要な二つの機能がマーケティングイノベーションになります。

マーケティングとは、成果の3領域のバランスを取る活動そのものであり、それは顧客の視点から全社活動を見ることです。

イノベーションとは、端的にいえば新しい満足の創造ですが、それは未来からみた全社活動(ほぼマーケティングと同じ意味になる)の革新を意味します。

これを具体的なアクションプランに結びつけることが経営戦略です。

骨子だけですので、それを具体的にする方法についてはドラッカーの著書を熟読する必要があります。

しかし、上のまとめを念頭に置かれてドラッカーを読めばかなり理解しやすくなると思います。