ドラッカーの古典三部作の一つ。世界初の体系的経営戦略書である「創造する経営者」の要約をシリーズでご紹介します。
・企業が行うべき3つの仕事
①今日の事業の成果を上げる
②潜在的な機会を発見する
③明日のために新しい事業を開拓する
・3つの仕事にはそれぞれ異なるアプローチがいる。しかし、切り離すことはできない。
・3つの仕事は重なり合う。一つの統合された戦略が必要。
・成果と資源は外部にある。企業内部にはコストセンターしかない。
・成果は外部の誰かによってきめられる。
・成果は問題の解決ではなく、機会の開拓によって得られる。
・成果を上げるには資源を問題ではなく機会に投じる。
・成果は有能さではなく、市場におけるリーダーシップによってもたらされる。
・利益とは意味ある分野における独自の貢献、少なくとも差別化された貢献を行うことによって得る報酬である。
・何が意味ある分野かは市場と顧客が決定する。
・価値あるものはリーダー的地位によってのみ実現される。例外は独占の利益だけ。
・業績を上げるには顧客・市場において真に価値あるものについてリーダーシップを握ること。
・「価値あるもの」とは、製品ラインの中の小さな、しかし重要な一部、あるいはサービスや流通、アイディアを早く安く製品に変える能力などである。
・リーダーシップは事業戦略において特に重要。
・いかなりリーダーシップもうつろいやすく短命である。一時的優位にすぎない。
・企業はリーダー的地位からその他大勢の地位に簡単に落ち込む。そこから限界的存在になるまであと一歩である。
・落ち込みから脱出するのは経営者の責務。それには事業の焦点を問題解決ではなく、機会に合わせなければならない。
・「通常」とは昨日の現実にすぎない。