すでに起こった未来は組織の内部ではなく、外部にある。
それは、社会、知識、文化、産業、経済構造における変化である。
一つの傾向における変化ではなく、変化そのものである。
パターンの内部における変化ではなく、パターンそのものの断絶である。
『創造する経営者』より
ドラッカーが本書を執筆したのは1964年です。
現在はその当時に比べてはるかに激しい経営環境にありますから、このドラッカーの言葉の持つ意味はよりシビアになっています。
当社の本拠地である浜松の場合、半世紀以上続いてきた「巨大輸出産業を中心とした企業城下町モデル」が崩れかけようとしています。
まさにドラッカーの言う「パターンの断絶」に直面しているわけです。
このような危機を迎えて、過去の延長上で経営を行うことは逆にリスクが高くなってしまいます。
ドラッカーは「何もしないということが最もリスクが大きい」といっていますが、何をするかを決めるのは難しい問題です。