仕事のほとんどは、わずかの成果を上げるためでも、かなりのまとまった時間を必要とする。
こまぎれでは意味がない。
『経営者の条件』より
この考え方はドラッカー独特のものであると思います。
一般的に、タイムマネジメントというと、細切れ時間の活用法と理解されがちです。
雑用をテキパキこなすことはもちろん否定されるべきではありません。
しかし、最大の目的である「成果を上げる」ことに注目すると、「まとまった時間をどう使っているか」が一番大事であるはずです。
時間のまとめ方や、管理の幅については業種や仕事の内容で差がつくでしょうが、時間をまとめるという活動を意識的に行う必要がある点は変わりません。
例えば、1日を午前・午後で分けて、それぞれなるべくまとまった時間投入を行うようにするやり方などが可能であると思います。
私の場合、日曜日の夜にその週の午前・午後10回分の時間の使い方のスケジュールを組んでおくことを習慣化しています。
こうして組んだ予定について週末に評価し、自分の時間の使い方(つまり成果の上げ方)が的確であったかを判断しています。