他人の時間まで浪費していることがある。
簡単にわかる兆候はなくても発見のための簡単な方法はある。
聞けばよい。あなたの仕事に貢献せず、ただ時間を浪費させるようなことを私は何かしているかと、定期的に聞けばよい。
答えを恐れることなくこう質問できることが成果を上げる者の条件である。
『経営者の条件』より
ドラッカーのコスト管理論によると、状況変化はこれまで有益であった行動が無意味になることは起こりうると前提しています。
ですから、決めた当初は意味があった活動を定期的に見直し、ムダなコストを発生させないようにすべきであるといいます。
これをコスト予防といいます。
「他人の時間の浪費」はコスト管理に関係する概念です。
チームで成果を目指す場合、ムダな活動は起きるものと考えるべきであるということです。
そして、一番手っ取り早いムダの発見法が「聞くこと」であるわけです。
しかし、質問の仕方には工夫が必要であると思います。上記のドラッカーの説明をそのまま実行したら、逆に聞かれた人は困ってしまうかもしれません。
上記の内容を誘導する質問の工夫は必要でしょう。