これもよく知られたドラッカーの原則です。
成果をあげるには、上司の強みを生かさなければならない。
‥上司の強みを生かすことは部下自身が成果をあげるカギである。
上司に認められ、活用されることによって、初めて自らの貢献に焦点を合わせることが可能となる。
‥もちろん、へつらいによって上司の強みを生かすことはできない。なすべきことから考え、それを上司に分かる形で提案しなければならない。
『経営者の条件』より
一般的に、役職が上になるほど外との接点が増えてきます。サッカーで言うなら中盤より前の選手になってくるというわけです。
部下は自身が得点を決めることができなくても、適切なパスを出すことで上司に得点を決めさせることができます。つまりアシストは可能ということです。
ドラッカーは現代は知識社会であり組織社会でもあると考えました。
したがって大きな成果は組織であげるものであり、個人は全体の成果に貢献する視点を持つことが大切になるわけです。
部下が上司に貢献することは最も簡単に全体成果につながる行動になるわけです。
(浅沼 宏和)