自らの貢献を問うことは可能性を追求することである。
そう考えるならば、多くの仕事において優秀な成績とされているものの多くが、その膨大な可能性からすればあまりに貢献の小さなものであることが分かる。
『経営者の条件』より
ここにドラッカーが自身の最高傑作を尋ねられた時に「次回作だ」と答えた考え方の秘密があります。
自分の能力がもっと磨かれていて、もっと時間管理をうまくやっていればさらに大きな成果が上がったはずです。
その仕事を自分自身以上にうまくこなし、より大きな成果をあげたであろう人は何千人もいるはずです。
自分があげた成果に満足してしまうのではなく、
「本来、もっと大きな成果があがってもおかしくない。ビジネスパーソンとして自分の能力をもっと磨かなければならない。より一層集中して仕事をしなくてはならない。」
と戒める心が「次の仕事が最高傑作なのだ」という言葉を言わせるわけです。
(浅沼 宏和)