時間管理のためには
①自由な時間を割り出す
②時間をまとめる
③まとめた時間がバラけるのを防ぐ
という3つの手順が必要という話をしました。
また、作業と仕事の違いから知識労働者は仕事に入る前には仕事の段取り(時間計画)ができている必要があることも説明しました。
ドラッカーはこう述べています。
時間の管理は継続して行わなければならない。
これは毎日時間管理をするという意味合いもありますが、それ以上に形骸化した時間の使い方がないか定期的にチェックする必要があるという意味もあるのです。
継続的に時間の記録をとり、定期的に仕事の整理をしなければならない。
そして自由にできる仕事の量を考え、重要な仕事については締め切りを設定しなければならない。
「経営者の条件」より
期限を区切るというのはとても重要な手法であると思います。
「今月中旬」「一週間ぐらい」といったあいまいな表現はやめて、「23日の夕方までに」といった具体的な決め方をするべきでしょう。
大きな成果をあげている人は、緊急かつ重要な仕事とともに気の進まない仕事についても締め切りを設けたリストを作っている。
それらの締切日に遅れ始めると時間が再び奪われつつあることを知る。
時間は希少な資源である。時間を管理できなければ何も管理できない。
「経営者の条件」より
これを戒めの言葉にしたいと思います。
ちなみにドラッカーは100%ムダなく時間を使うことは不可能であるとも言っていますので、ホッとしますが。
(浅沼 宏和)