成果を上げる者は、社会にとって不可欠な存在である。
同時に、成果を上げることは新入社員であろうと中堅社員であろうと本人にとって自己実現の前提である。
『経営者の条件』より
ドラッカーは社会に生きる上でそれぞれがミッションに照らし合わせた成果をあげることが自己実現の前提としてとらえています。
成果というとすぐに「売上目標を達成する」と思いがちですが、ドラッカーの成果の概念はもっと深みがあります。
組織が存続していくためには社会と利害が一致しなければなりません。
ですから、場合によっては短期の売り上げ達成は長期の存続を犠牲にしているかもしれないということです。
ドラッカーは成果について明確な定義を置いていませんが、それはこの言葉を安易にとらえてもらいたくないためではないかと思われます。