予期せぬこと、ギャップ、ニーズ、構造の変化、人口の変化、認識の変化、新知識の獲得、
これら7つの機会のすべてを分析することが必要である。
油断なく気を配るだけでは十分ではない。分析が体系的に行われなければならない。
機会を体系的に探さなければならない。
『イノベーションと起業家精神』より
ドラッカーはイノベーションを実現するための第一段階を「すでに起きた未来を発見し、活用すること」であると述べています。
これは経済・社会の非連続的な変化をいち早く発見し、その影響がはっきりするまでの時間差を利用することです。
ちなみにドラッカーは、変化をいち早くとらえ、その変化を機会と考えて自らイノベーションを起こす人、つまり変化の先頭に立つ人をチェンジリーダーと呼んでいます。
上のドラッカーの言葉は、チェンジリーダーが体系的にイノベーションの機会をとらえるための7つの切り口を上げたものです。
この7つの切り口のうち、もっとも信頼できるものが予期せぬことなのです。
この予期せぬことは「強み」を発見する切り口でもあります。
私は特にこの予期せぬ出来事を重要視しています。