ドラッカーはイノベーションを実現するための注意点を4つのポイントで示しています。
1、機会に注目し徹底的に検討する
7つの機会に注目し、それらしいものをみつけたら有望性について検討します。
2、簡単にする
機会をとらえたら、それを複雑にとらえずシンプルに活用することを考えます。
焦点を絞り、やることを明確化し単純化することで成功の可能性が高まるといいます。
3、小さく始める
イノベーションは最初から大がかりに始めてはならないといいます。
小さく始めて成功の可能性に確信が持てるようになってから大きな手を打ちます。
4、トップを狙う
イノベーションはその分野のトップを目指さなければ意味がありません。
マーケティング理論には「一番手の法則」と呼ばれるものがあります。
企業はトップをとれる分野を探すべきであり、新規分野を開拓すればそれはトップになることと同じわけです。
さらにドラッカーはイノベーション実現のための戦略には4つの類型があるといいます。
①手薄なところを狙う
②ニッチを狙う
③製品や市場の性格を変える
④総力を集中し迅速であること
次回からこの4つの類型を検討していきます。