紀元前440年ごろ、ギリシアの彫刻家フェイディアスは、アテネのパンテオン神殿の屋根に立つ彫像群を完成させた。
だが、フェイディアスの請求書に対してアテネの会計官は支払いを拒否した。
「彫像の背中は下から見えない。見えない部分まで掘って請求してくるとは何事か。」
それに対し、フェイディアスは答えた。
「そんなことはない。神々が見ている。」
『創生の時』より
このエピソードは完全な仕事とは何かを示しています。
一流は、一つ一つ当たり前のことを手を抜かずにこなします。
細部にまで気を配るということです。
細部に気を抜いた仕事は「神々がみている」ので、完成度の低さとして現れます。