2010年4月12日月曜日

当社(TMA)の目標管理シートの使い方

当社では月間目標管理シートというものを使っています。

これはドラッカー流の目標管理を実践の場で使えるように工夫したものです。


まず、目標管理を年サイクルではなく月単位で行うこととしています。
年サイクルは、経営環境が変化しやすい昨今では現実的ではありません。アクションプランについてある程度見通すことができるのは1カ月であると考えています。

目標は完全に自己管理です。通常行っている業務ではなく、その月にチャレンジしようと思うことを5つ以内で選び、その目標について期待する成果を書いておきます。
そして1か月後に結果を評価し、期待と見比べるという作業をするわけです。

このシートは1年間に12枚たまります。そこに書かれたものがその人が計画し実行した結果のすべてというわけです。成果を本人に「見える化」してもらう仕組みです


また、このシートの下半分は、「予期せぬ出来事」を書く欄になっています。

これはドラッカー経営独特の表現ですが、普段から深く、細かく仕事について考えて、自主的に次々と手を打つ人には次々と予期せぬ出来事が起きます。

そしてその予期せぬ出来事こそその人の「強み」を現すものと考えられるのです。この予期せぬ出来事のうち成果と言える部分にランク付けし、3つの段階で★をつけるようにします。

すると1ヶ月間に色々なことが起きる人もいれば、ほとんど何も起きない人に分かれてきます。
これによって普段の仕事の取り組みの深さが「見える化」されてきます。

ドラッカーは成果を上げるのは各ビジネスパーソンに課された責任であると考えています。ですから全社目標に照らして自身が最大限に成果を上げられるように個人目標を設定するのが基本になるわけです。

そしてそのプロセスは各人が可視化する義務を負います。自身が明らかにできない成果は組織として認識できません。その結果については本人にフィードバックする仕組みを作ります。

この目標管理シートは試行錯誤をしている最中ですので、またさらなるレベルアップを図る予定です。
ただし、この書式であってもドラッカーの意図は十分体現していると確信しています。