私はドラッカー経営を大きく二つに分けてとらえています。一つは経営戦略・組織構築等に代表される会社全体のマネジメント、もう一つは、成果に焦点を合わせて目標管理させることに代表されるヒトと仕事のマネジメントです。
このブログでは当初のころは会社全体のマネジメントについて集中的に話題にしてきました。それはドラッカー経営実践のためのフレームワークとして発展が遅れている分野であると感じていたためです。
しかし、年明けぐらいからドラッカー経営、バランススコアカード、ポーター競争戦略論における活動システム概念をミックスさせるやり方を着想してからだいぶ骨組みがまとまってきました。今後はこの枠組みを精緻化していきますが、ときどき進捗状況を書いていきます。
そして、これからはどちらかといえばヒトと仕事のマネジメントについての話題を多めに行っていこうと思います。
ヒトと仕事のマネジメントについてはビジネスパーソン個人としての成果の上げ方という側面がありますので割合とまとめやすい分野です。
最近、この分野の著作も続々と出版されていますので、私も現時点における考え方をまとめていきたいと思うようになりました。
ヒトと仕事のマネジメントは奥が深いと思いますが、キーワードはある程度絞られます。
成果 貢献 集中 強み 機会 知識
細かく言えばまだ色々あるのですが、あらゆる論点はまずこれらの主要な概念と照らし合わせて考えるというのが私流のドラッカー経営論です。
ドラッカー原則主義とでもいえるようなやり方であると思っています。
原則主義を採用する良い点は、難しげな経営手法を聞いて混乱しそうなときに、これらの言葉を使って評価することができるということです。