Shizuginshipのゼミナールに参加してきました。
テーマが財務ですから私にとっては専門分野になるわけですが、この場合、各業種の経営者の方たちの実感を聞くことができる点でとても勉強になりました。
ゼミナールはコンサルタントの二条彪氏が作成した小冊子を話題に行われます。
いくつか興味深かった事柄をまとめてみたいと思います。
・決算書に乗っている資産に余分なものがないか精査が必要。自社しか使えない機械等はほぼ評価¥0と考えるべき、土地も時価換算するとかなり悪いはず。
・在庫の実態にはとくに注意。
・金融機関は何を重視しているのだろうか。財務も大事だが経営者の人物・力量に注目している。
・無利子の金を借りない。身内・友人からお金を借りると人間関係を失う。保証も同じ。 (自分なら友達に金を貸すか貸さないかで議論が盛り上がる)
・経営活動にはお金を投入するのは不可欠。だが、その使い方が問題。厳しい業種にあっても適切に資金投入し、手早く回収して健全な財務を実現している企業もある。
・中小企業はもともと無駄を絞っている。コスト削減は無意味。何に対して投入しているかが大事。厳しい時でも未来投資を。
・最大の無駄は時間の無駄。しかし、このムダはなかなかなくせない。ヒトは自分の仕事を一生懸命やっているように見せたがるもの。見かけだけではムダかどうかが見えない。
・仕事が薄くなると作業が間延びする。景気が戻ってもかつての能率・生産性は取り戻せない。
・いかにして仕事が薄い時にも生産性を落とさないようにするか。
・ヒトの問題は難しい。なかなか良い人材が集まらない。
座談会形式ですので話があちこち飛びますし、上記の内容の他にもおもしろい話もたくさんあったのですが、差しさわりのない範囲でまとめると手短になってしまいました。
しかし、こうした肩ひじ張らない勉強会はなかなか良い感じです。