2010年4月26日月曜日

ずさんさと怠慢

「 コンサルタントの仕事を始めたばかりのころ、私は製造についての知識がなく、マネジメントされた工場とそうでない工場を見分けられなかった。
だがすぐにマネジメントが行き届いた工場は静かであることに気付いた。逆に騒然とした工場はマネジメントされていないことを知った。
良い工場は見た目には退屈だった。混乱は予想され、対処の方法はルーティン化されている。
そのため劇的なことは何も起こらない。 」 (『プロフェッショナルの条件』より)

これはドラッカーが標準化の必要性について語っている文章です。
一見すると何の変哲もないというところがみそでしょう。

ドラッカーは「繰り返し起こる混乱は、ずさんさと怠慢の兆候である」とも述べています。

常に静かである事業所というものはないと思います。

一定水準を達成したつもりの事業所であっても、状況が変化すれば「騒然とする」に違いありません。

しかし、それは改善が必要になったというシグナルと考える必要があるということです。