2010年1月27日水曜日

小企業の戦略

戦略計画の話になったところで小企業の戦略について考えてみます。

小企業とは10人超(サービス・飲食は5名超)で中心的社員数12~15名程度までの会社です。
当社では10人以下(サ・飲は5名以下)を零細企業(=限界的規模)と定義しました。中心的社員数の部分がドラッカーの定義です。

中心的社員数が少ない小売業等では社員数100名の小企業もあるかもしれません。
ですが、イメージ的には大きくても40~50名程度までの企業といった感じになるでしょうか。
一般的にいえば30人以下の会社のことでしょう。

ドラッカーは小企業について大企業の補完的存在であり、大企業以上に組織的かつ体系的なマネジメントが必要になるといいます。

本社スタッフこそいらないものの、高度なマネジメントが必要であるというのです。

小企業こそ戦略が必要であり、そうでなければすぐに限界的な存在となってしまうといいます。

ところがほとんどの小企業が戦略を持っていません。機会中心ではなく問題中心になってしまい、問題に追いたてられながら毎日を送っていしまいます。

ドラッカーは、それだからこそ小企業の多くは成功できないのだといいます

一般的に中小企業という場合、ほとんどはこの小企業の定義に該当します。ですからこそ、このポジションにいる企業がどうすべきかを考える必要があるのです。

ドラッカーは小企業がやるべきことを2つ指摘します。

①「われわれの事業は何か、何であるべきか」を問い、答えること。
②トップマネジメントの役割を組織化すること。

①は最近ずっと検討しているミッションステートメントに書くべきことであることが分かると思います。
ドラッカーはこれこそが成功のために絶対避けて通れない仕事であると考えているのです。

このブログでは試行錯誤を通じて、適切なミッションステートメントの作成とそこから戦略計画を立案、実行するためのフレームワークづくりを目指すことを主要な使命の一つとしています。

また②のトップマネジメントの役割とは何か、明日検討します。