色々な企業事例と同様にここもリーダーのマネジメント能力が傑出しています。
増田宗昭氏は1951年生まれ。
大学卒業後に、アパレルの鈴屋に入社。
二年目で軽井沢ベルコモンズの立ち上げプロジェクトを任され成功しました。
その後、鹿児島ベルコモンズの立ち上げをしますが、こちらは大失敗。採算ベースに乗せるまで現地で指揮を取りました。
この間に、相続した土地を年収の10倍の借金をして賃貸マンションに建て替え、仮に入居者ゼロでも返済が可能なように空き地に立て看板を立てる等して有能な経営者の片りんを見せていました。
32歳の時にお姉さんが喫茶店を開業するので併設して貸しレコード屋をオープン。
大繁盛したため33歳で脱サラし、実業家としてスタート。創業2年目でフランチャイズ事業に着手して後はとんとん拍子でした。
ここで私が注目するのは増田氏が独立するまでに約10年あったこと。その間に次の経験をしているということです。
①大プロジェクトの成功
②大プロジェクトの失敗と後始末
③個人でリスクを取ったビジネスの実行
④小規模での事業
脱サラまでにこの4つを経験していたことが大きな強みであったことは否めません。
私は個人も組織もイノベーションには10年かかると思っているのですが、増田氏の事例もその法則に当てはまるようです。
(浅沼 宏和)