小さく設計した仕事は、人と組織を知らぬ間に麻痺させる。
『マネジメント』より
無意識に仕事を小さくする人は仕事で自己実現しようとする気持ちがあまりない人でしょう。
こうした人は、よくいえば要領が良いのでしょうが、中長期的には生き残るのが難しくなるでしょう。
マネジャーは部下をこのような事態に陥らせないようにする責務があります。
数年で全てを身につけられるほど狭く設計した仕事では、欲求不満に陥る。
結局、さしたる働きもしなくなる。
いわば職にありながら引退も同然となる。
変化、イノベーション、新しい考えに抵抗するようになる。
自らの安全にとって変化が良いことであり得ようもないはずがないからである。
大きな貢献をしていないということを自覚するがゆえに、常に不安を感じている。
『マネジメント』より
ということですね。
いわゆる抵抗勢力というものの本質を言い当てているでしょう。
人はチャレンジしなくなると老いると言いますが、仕事を大きくすれば自動的にチャレンジすることになるわけです。
(浅沼宏和)