2012年2月28日火曜日

社長も現場の仕事をする①

ドラッカーはトップマネジメントも現業の活動を行うべきと考えていました。

あるフランスの中堅消費財メーカーがヨーロッパで成功した。勝因は社長が広告を担当していたことにあった。しかも広告の制作までも行なっていた。

この社長はディーラー関係も自ら担当していた。‥

「われわれの事業は消費財販売だ。したがって業績はディーラー次第だ。どれだけディーラーを知り、どれだけディーラーに知られるかが勝負だ。‥」

この社長は、若い頃はエンジニアリングを専門にしていたにもかかわらず、今日では製造には一切関わりを持とうとしていない。

    『マネジメント』より


このエピソードにはいろいろな側面が含まれています。

トップのやるべき仕事とは何か、それまでとのキャリアとの関係をどう考えるか、など示唆に富んでいると思います。



(浅沼 宏和)