未来は、望めばそのとおりに起こるわけではない。
未来を築くには、今、決定をおこなわなければならない。
今、リスクを負わなければならない。
今、行動しなければならない。
『マネジメント』より
ドラッカーは、未来を考え、長期と短期をバランスさせる必要があるといっています。
ここでバランスとは調和とは反対の概念であるということです。
バランスは2つの相容れないものをうまく扱うことです。
調和とはそれぞれの特性の良さをお互いに引き出していることです。
バランスは矛盾をできるだけ表面化させないという不確実な取り組みであるということです。
未来に取り組むことは現在と矛盾するということなのです。
それでも未来に取り組む必要があります。
そして、それは今行わなければならないということなのです。
(浅沼 宏和)