ドラッカーは真剣かつ誠実な姿勢の説明として、ギリシアのパルテノン神殿を建てた彫刻家のフェイディアスの例を取り上げています。
フェイディアスの請求書の支払を拒む会計官とのやり取りはほほえましい感じがします。
その時のフェイディアスの言葉が「神々が見ている」というものでした。
この感覚は日本人にとってはなじみが深い言葉でしょう。
つまり「お天道様が見ている」という言葉とほとんど同じ意味だからです。
ここから導き出される仕事の倫理は容易に推測がつくことでしょう。
(浅沼 宏和)